2月を前にして 再び寒くなってきました。鍋物や炊き野菜 などが美味しい季節です。
今日は、この時期大活躍の 根菜の王様、冬野菜の代表といえる 大根について、その由来や 栄養と効能などについてお話しします。
大根の由来
名前の由来は、漢字の通り大きい根「おおね」と呼ばれていたのが 音読みされて大根となったとされています。
かつては日本中 色々なところで栽培され、100種類を超える ご当地大根があったそうです。栽培しやすく、凶作対策や 冬の保存食として庶民の味方でした。
とくに 冬の寒さで甘みを増す野菜として知られ、雪中野菜と言われました。

大根の根 の栄養と効能
大根の根の部分は、そのほとんどが 水分でできていて、タンパク質も 脂質もほぼ 含まれていないという、とってもヘルシーな食べ物です。
ごく少量 炭水化物が含まれていて、加熱すると甘みを感じることができるのはそのためです。
ミネラルやビタミンは 全体的にバランスよく含まれています。どれかひとつが突出して多いということはないですが、成分が偏っていないため たくさん食べてしまっても大丈夫なのが大根の良さでもあります。
そのほかに 大根には酵素類が多く含まれており、なかでも でんぷんを分解する酵素 アミラーゼ は、米を主食とする日本人には欠かせない成分です。ご飯をしっかり食べて、おかずと一緒に大根を食べて分解してもらいましょう。
他にも 大根の辛味成分に含まれる イソチオシアネート は、肝臓の解毒作用を助けたり がんの発生を抑えてくれると言われています。働きすぎや 不摂生をしてしまいがちな大人には 耳寄りな情報ですね。
大根の葉 の栄養と効能
大根の葉は、根とは全く違う栄養素を大量に含んでいます。これでひとつの野菜 といってしまっても過言でないほど 栄養価値があると思います。
鉄や カリウムなどのミネラル分は 根の数倍も含んでいます。これは 貧血を予防したり、高血圧になりにくくしたりする調整の役割がある栄養素です。
また ビタミンA として体内で働く カロテンは、根には全く含まれていないのに葉にはほうれん草と同じぐらい含まれているのです。粘膜系に効果があり、ドライアイの予防にも役立つと言われます。
その他にも、野菜にはあまりない ビタミンE も豊富です。これは抗酸化作用があり老化防止に役立つとされています。
意外にも、ビタミンC も比較的多く含まれています。
これらの栄養が多く含まれている 大根の葉を食べることで、動脈硬化など主に 血管の病気を防ぐ効果が期待できます。
大根の葉っぱも立派な野菜、捨てずに 積極的に食べていきたいですね。
ただし、農薬を使っている野菜であれば、その種類によって 表皮だけでなく 根や葉・茎などにも残留しますので、 ご注意ください。
おわりに
以上、今回は この時期に大活躍する 冬野菜の代表、大根についての知識をご紹介してみました。
今後も ”食” に関わる記事を投稿していきたいと思いますので、お楽しみに。